青学の間島記念館
今回ご紹介するのは青山学院大学の敷地に建つ間島記念館です。表参道に建つ最古の建物はこれだ!の間島記念館です。普段、CHANEL、Dior、VUITTON、ARMANI、等々のビルをご紹介してますが、たまにはアカデミックな環境に身を置くのもいいもんです。珠玉の近代建築です。
1929年・昭和4年に竣工した間島記念館。青山学院大学のキャンパス、正門を入って並木道の一番奥に鎮座しているが、この表参道界隈の最古参の建物です。82年前に建ってますから、多分最古参です、多分ね、古いですよ。未だに現役として立派に使われている建物です。竣工当初は図書館だったんですけど、今も図書館として使われているのかしら?
ペディメントとよばれる切り妻があって、ギリシャ・ローマの神殿のごとくコーニス(屋根の下にある水平材)にも歯形飾りがあるんですよ。列柱があって、柱頭はコリント式といわれる最も派手派手しいゴージャスな柱頭です。正面入口はアーチを配した基壇になっていて、その上に浮かせてのエンタシス(中央部が太い)の列柱です。
似たような形の校舎は米国の大学に多く、古代ギリシア•ローマ建築のオーダーを学問の象徴として使うと、なんとなく学問に威厳が出てくるじゃないの。でね、昔から学校建築には好まれたクラシックな佇まいなんですね。名前の由来は、これも米国に多い、寄贈した提供者の名前が付けられてますね。
回りの木々に癒やされながら建物の前に建つと、落ち着いて勉強する気になったりするんですよ。ホンの数十メートルしか入ってきてないのに、青山通りの喧噪がウソみたいな環境がここにはあって、青学の学生さんは幸せですね。本やノート片手に歩いてるおネーちゃんたちはミニや短パン姿の美人ばっかりだし、私、青学、大好き。モコモコ博士として青学の教授になりたい。
この古き図書館の左横には、同じく古い建物が建ってます。ベリーホールと呼ばれる、以前は神学部の校舎として使われていた現在の本部棟です。そう青学はミッション系の学校で、以前は神学部なんていう学部があったんですね。昔の学部長の名前がそのまま建物の名前になっています。ベリー先生なんつー人がいたんですね。建物の前にレリーフ像がありますので、ご挨拶してください。
英語で授業してたのかしらね。ミッション系の大学はどこも英語の偏差値は高いようだけど、そう言うことが尾を引いてるんですね。キャンパスを歩く学生さんたちは、みんな英語しゃべれるのかしら。この建物が竣工したのは、間島記念館の2年後、1931年(昭和6年)で、築80年です。意匠としてはゴシック風ですね。建物上部に霧除けがありますけど、一部壊れてて、長きの風雪も感じますね。頑張れ!ベリーホール。
この2つの建物、両方共に石造りのように見えますが、実は「洗い出し」と言われる仕上げです。鉄筋コンクリートの構造駆体の骨組みに左官屋さんが、モルタルに細かな大理石チップを混ぜ込んで、大小様々な金ゴテで塗り込むんです。形ができて、完全に乾く前にブラシに水を含ませて洗い落とすんですよ。実に細かなところもその方法で仕上げています。手摺りのひょうたん型の「手摺り子(短い柱のようなもの)」や柱頭のゴージャスなコリントも同じです。平面だけでなく曲面や装飾に至るまで、洗い出しです。
そう、凄いんですよ、日本の左官職人の腕は。この建物ですと、間違いなく明治生まれの頑固な職人が、寄ってたかって造り上げてますね。今の建物でここまでヤル建物はありません。表参道には有名著名な建物が沢山ありますが、外壁にここまで時間と労力を注ぎ込んだ建物はないんです。そんなこともあって文化庁の登録有形文化財に指定されてます。
この青学にあって、外の表参道にないもが他にもあります。「表参道ランチ」¥400がそれです。この学食での¥400は、チョー高級ランチです。スパゲティーや麺類は、信じられないようなお値段でございます。学食だけに量は多いし、味を云々するような値段じゃないっす。やたらに奥行きのある長く大きなダイニングには、若く美しい才女がゴチャマンと大口開けて昼食をほおばっております。共学ですから男もいますが、目立ちません。
表参道にお越しのアナタ、是非、青学に立ち寄りましょう。正門前には警備員の厳ついオッさんが立ってますが、軽く会釈して通過しましょう。何か言われたら「キャンパス内の間島記念館だけ見学させてください」と言えば笑顔で通してくれます。私のように、でかいカメラなんか持って入ろうとすると、止められ、許可を得ないと入れてくれません。学校当局も大きい声では言いませんが、常にオープン・キャンパスです。青学に感謝の気持ちを持って「表参道ランチ」を食べに行きましょう。建物?その後でいいっす。
正門は入って直ぐ左の地下です。「Restaurant」の看板があります。自販機で食券買ってセルフ・サービスで、誰も怪訝な目では見ないっす。厨房の中のおばちゃんも優しい。オジサンは「オレは新人の教授だ」の構えがいいっす。裏の方に教職員の食堂もありますが、行く必要ないっす。
この原稿は、下記の人気サイト「おもてサンド」の「たてもの観察ゼミ」に紹介されたモノで、私が写真を撮り、文章を書いたモノをベースにしています。
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